冷たい蜂蜜
私は大本 海月


昔から私は母から虐待を受けていた



私が保育園児の頃から始まった


言葉の暴力、暴力。


父は知っていて、虐待する母をいつも止めて私を守ってくれていた。


私が小学五年生の時母は離婚をして欲しいと父に言い離婚した。


本当は父が私だけ親権を取ろうとしたが


私は父に迷惑をかけたくない


その一心で父に言ったこと


「私は大丈夫だから、お母さんのところにいるね」と。




父は何度も止めたが私はそれを拒否し行きたくもない母の方へ行った。



父は「いつでもお父さんの所に来なさい」と言い私の元を去った。



父が居なくなり母の虐待は加速した。


母は小さい頃からケーキが苦手で誕生日ケーキはいらないと言っていた。



だが母は嫌がらせのように買ってきて私に食べさせた。



母は誕生日ケーキのお金を要求し


当時私だけお小遣いがなく所持金がなかった。



私はどうにも出来ず父に貸してもらいそのお金を払うと母はそんな私を嘲た。


「本当にお金持ってくるなんて馬鹿なんじゃない」


と言って私を嘲笑した。



私はその時からこんな大人にはなりたくないと思っていた。



兄弟からも言葉の暴力が始まった。


「お前なんか兄弟じゃない、同じ空気吸いたくない


1番上の兄は


私にものを投げつけたり、暴力をした。



たまにカッターを投げつけられ肩に当たり


かさぶたが出来たり



私は家族のストレス解消の為の道具になった。



駿人は私の傷、痣を見て絆創膏を貼り早く治るように神社でお願いしたりしていた。



私は中学生になり、学校でいじめられるようになった。



虐待を受けてる可哀想な子として。



毎日水をかけられ笑われ、教科書に落書き、


私の好きな小説もびりびりに破かれゴミ箱に入れられた。


髪を引っ張られ、切られ、暴言、暴力、無視。




私は家から出ていき傷だらけのまま父の家に電車を乗り継いで向かった。




父は私の姿を見て匿ってくれた。



父は私の髪を綺麗に切ってくれて、傷の処置もしてくれた。


父は「学校を転校しないか?」と言ったが


またいじめられるかもしれない。


そう思いやめた。



駿人は父の家に遊びに来て勉強を教えてくれた。



でも駿人は私が勉強を先に全部しているのを見て


「俺必要ないか~(笑)」と笑っていた。



少しずつ傷も治っていき髪も伸びて高校生になる時1度家に戻り、貯金を全部取られた。



高校生の間家で過ごした。


虐待もあったが私はちょっとずつ変わっていった。
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