ひだまりライブラリー
タイトル未編集
「ヤバいヤバいヤバいヤバい!」
教室のど真ん中で、立ち尽くす。私、橘ちとせは、究極の馬鹿だと心の底から思う。手に持ってるこの紙切れは、こんなに小さいのに私を苦しめている恐ろしいものだ。紙切れをただ見ている私。そんな時、
「ちー!!大丈夫?」
こんな言葉をかけてくるのは、親友のななしかいない。ななは私と違って、可愛くて優しくて、女子力も高くて、大人でおまけに頭もいい。保育所からの腐れ縁で、家族のような存在。
「ななぁー!」いつものように優しい親友のぬくもりで心を落ち着かせる。
「今度勉強会しよ?ね?」
「うん!」
本当に私は幸せ者だ。こんなに素敵な友達がたくさんいるんだから。
「おい!学級最下位!あめちゃんー!」
あ、例外がいました。今回は1点差だったのに。こいつは男子で唯一の幼なじみ。千晴だ。私の記憶では、喧嘩した覚えしかない。高校生になった今でもまだ喧嘩をする。しかも、私の名前がちとせだからってあめちゃんって呼ばないでほしい。
「うっさい!千晴だってアホなくせに!」
「ごめんて!ほら、飴あげっから」
昔から、私の好きな飴をくれることは好きだけど。
「じゃあ、今日は放課後に図書館行こっか。」
「さんせーい!なな先生よろしくぅー!」
幼い子供をなだめるようにななが出した提案に私達は大賛成した。
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