妹幽霊 兄と過ごした七日間
家族とわたしがいない家


 ***


 世間は夏休み。わたしが死んだのが春で、いつの間にか時間が経っていたから変な感じ。


 お兄ちゃんは半袖を着ていたし、夏休みだから学校にも行っていない。
 あ。でもそれで助かってるかな。学校があったら、お兄ちゃんに協力してもらえなかったかも。


 とにかく、協力を求めてお兄ちゃんに全て説明した。


 未練があって成仏出来ないこと。
 七日間でその未練を何とかしなければならないこと。
 わたしの姿はお兄ちゃんにしか見えないこと。


 最初の日は来たばかりでさすがに色々ありすぎた。だから未練とかいう話は明日からってことにして、ずっと家にいた。


 だって、家にずっといるなんてことも久しぶり。わたしの部屋はまだそのまま。学校で使うはずだった新しいノートや教科書は机の上。

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