イジワル上司にまるごと愛されてます
「えっと……でも、課長には好きな人が……」
「聞いたわ。でも、ロンドンに残してきたんでしょ。ってことは、近くにいる私の方にチャンスがあると思うの。あなた、課長と同期で仲もいいみたいだし、私と彼の仲を取り持ってよ」
敦子に強い口調で言われて、来海は困ってしまった。私も彼のことが好きです、とは言えない。というより、言いたくない。
「取り持ってと言われましても……私……」
「私、このチャンスを逃したくないの。たとえ年下でも、上司でイケメンで将来有望。こんな優良物件、そうは残ってないわ」
敦子の言いように来海は眉を寄せた。純粋な恋心以上に、別の思惑もありそうなセリフだ。
敦子は人差し指を立てて振りながら言う。
「まあ、気の利かないあなたにはあまり期待していないわ。私、課長と一緒に帰るつもりだから、邪魔しないでくれたらそれでいいの」
「えっ」
「いいわね、頼んだわよ」
敦子は「わかったわね」と念を押して、先にトイレから出て行った。
柊哉の歓迎会の二次会でも、敦子が柊哉にグイグイいっていたらしいのは、柊哉の口ぶりからわかったが、今夜は確実に柊哉を落としにかかるつもりらしい。
「聞いたわ。でも、ロンドンに残してきたんでしょ。ってことは、近くにいる私の方にチャンスがあると思うの。あなた、課長と同期で仲もいいみたいだし、私と彼の仲を取り持ってよ」
敦子に強い口調で言われて、来海は困ってしまった。私も彼のことが好きです、とは言えない。というより、言いたくない。
「取り持ってと言われましても……私……」
「私、このチャンスを逃したくないの。たとえ年下でも、上司でイケメンで将来有望。こんな優良物件、そうは残ってないわ」
敦子の言いように来海は眉を寄せた。純粋な恋心以上に、別の思惑もありそうなセリフだ。
敦子は人差し指を立てて振りながら言う。
「まあ、気の利かないあなたにはあまり期待していないわ。私、課長と一緒に帰るつもりだから、邪魔しないでくれたらそれでいいの」
「えっ」
「いいわね、頼んだわよ」
敦子は「わかったわね」と念を押して、先にトイレから出て行った。
柊哉の歓迎会の二次会でも、敦子が柊哉にグイグイいっていたらしいのは、柊哉の口ぶりからわかったが、今夜は確実に柊哉を落としにかかるつもりらしい。