死んだ元姫の私がゴスロリ豚になったら、問題しかないんですけど、どうしたらいいでしょうか!



と、家を出る前までは、

覚悟を決め、

決意を固め、


「すべての障害を叩き潰してやる」


という、意識で外に出たんだけど。


学校に到着する以前に、

通学路で早くも、

心が折れかけていた。




あれなんです。

私的には、


ガチで怖い先輩に呼び出された時より、万倍マシだから、


ノーメイクで学校行くくらいのハードルだったんだけど、



安藤珠子(あんどうたまこ)の肉体が、怯えていた。



意味不明なストレスが、

気持ちをブルーの沼に引きずりこむ。



さらに、学校に近付けば、近付くほどストレスはガンガンに増えていく。



めまい、吐き気、息切れ。

体が重い、

心臓がうるさい、

お腹が痛い、


体が、全力で拒否している。


しかし、精神で無理矢理に一歩を出させる。



安藤。
お前は、そんなに学校に行きたくないのか?

いやでも、不登校とかじゃ、なかったくね?




「ん?」

立ち止まる。



何か、他の理由があるーーーー?


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