結婚のその先に

「こらこら」
そういいながら栞菜にあたたかいお湯をかけながら服を脱がせる。

そうしている間に啓吾もびしょ濡れになって結局ふたりでお風呂に入った。

上がる頃には栞菜は再び眠りに落ちそうになっていて啓吾は服を着せて髪を乾かしてベッドに運んだ。

すやすやと眠る栞菜の瞳からはまた涙が流れている。



なにがこんなにも栞菜を悲しませているのだろうか。

今は離れる選択はできない。

その分栞菜を強く抱き締めた。