結婚のその先に
気づくと辺りは真っ暗になり社員も帰っていた。




取引先が数社決まり新しく予算もたて心配していた資材のコストもルートを変えることでおさえられそうだった。




あとは高宮側と3社に説明をするだけという状態になり栞菜はぐったりとして山積みになった書類に頭をのせている。




啓吾は秘書に指示し待機させていた医師を呼んだ。




栞菜は社長室のソファに横になり点滴を始めるとすぐ眠った。




啓吾は眠る栞菜にブランケットをかけて寝顔に口づけた。




がむしゃらにがんばる栞菜への愛しさがつのるのを感じながらいつまでも寝顔を見ていた。
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