結婚のその先に
美咲は栞菜の亡くなった兄の恋人だった女性だ。




啓吾はもとから同級生で美咲と仲がよかった。




栞菜は妹のように可愛がられていた。




兄が亡くなってから連絡を取っていなかった美咲から結婚式の招待状が届いた。




栞菜は兄が生きていたら、、、そう思う反面、美咲がちゃんと前に進めていることにほっとする気持ちもあった。



「ふたりで行こう」




「うん」




「、、、大丈夫か?」




「、、、。」



複雑な想いを啓吾はちゃんと分かっている。



栞菜を抱き寄せると何も言わず強く肩を抱き続けた。
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