プリティ・プリティ
最後の文芸誌は、部員でお金を出し合い、
文庫本の形になった。



タイトルは、
『青天の霹靂』

みんなで話し合って、決めた。




亜利沙は一人ひとりの人生を、歯車に例えた小説。

美波は、おもしろ短編集。

ゆりかは、何かを達観したかのような詩集。
獅子座流星群の詩が素敵だった。

そして、私はクラスメートの観察記録を、
なんとなく綺麗に小説にまとめた。




敢えて、30部しか刷らなかった。
それは、三年生としての、けじめだった。



後輩は四人しかいなくて、
部室が寂しくなるのかな、と言ったら、

また途中入部あるよ。

この意見で落ち着いた。
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