イケメン問題児四人と同居始めました。
「はい、じゃあここから」

委員長がそう言い、それにみんなは返事をする。えっと、どこのシーンだっけ。はぁ、私裏方が良かったのになんで。昼休みだし、碧のところに行かせてよ。

「さあ来い、無情な道案内、味気ない先導役、お前はやぶれかぶれの舵取りだ。わが恋人に乾杯!」

やはり、人気俳優なだけあって演技が上手い。私なんて足元にも及ばない。加藤くんは、そう言って水を飲み干す。設定ではこれが毒となる。

「嘘はつかなかったな、薬屋!おまえの薬はよく効くぞ。こうして口づけをして死のう」

加藤くんはそう言うと、私に近づいてくる。こんな至近距離だとなんかドキドキしちゃう。

「カットカット、キスはしなくていいからね」

途中でクラスの女子が止める。イケメンでかっこいい、みんなのアイドル加藤くんがモブみたいな女子にキスするなんて、近づくなんて許されないものね。近づけさせたくないよね、好きなんだから。

「本番も絶対にしちゃだめだからね」

またクラスの女子がそう言う。

「別に良くない?」

加藤くんがそう言うと、女子ははぁ?と言う。

「新聞部にそういうの取り上げられたら大見出しになるの!そうしたらスキャンダルみたいになるんだからね?熱愛報道とか出たらどうするの?」

出るわけないでしょう。学校の演劇祭でキスするくらいで、出たらおかしいわよ。

「わかった、絶対やらないよ」

加藤くんはそう言って溜息をつく。

「そうだよ加藤くん、しちゃダメだからね」

私は念を押すようにいう。ファーストキスは好きな人としたいんでね。

「恋咲っち、一緒に体育館行こう!」

そう言って教室に入ってきたのは奏ちゃんとお兄ちゃん。次は体育だけど、なんでお兄ちゃん達も?

「次、俺のクラスと恋咲のクラス、合同でやるんだよ」

「そっか、いいよ」

「俺のことも忘れんなよ」

加藤くんが私に抱きついてくる。なんか、体育の授業大変そうだな。奏ちゃんにお兄ちゃんに加藤くんでしょ?やばいことが起こりそう。いや、起こるに違いない。
< 26 / 26 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:7

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

新選組と封印された天狗少女

総文字数/4,089

歴史・時代7ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「おのれ人間!我を捕まえてどうするつもりじゃ!」 人間嫌いの天狗。 「我はお前らにすべてを持っていかれたのだぞ!」 「今日からお前は俺のペットだ」 ツンデレ天狗少女を拾ったのは天才剣士、 沖田総司。 「お前らに出会えてよかった」 新選組の温かさにふれて、 変わっていく天狗。 「新八…助けて……」 だが、その温かさに触れて、 封印されていた能力が解放されてしまう。 「こんな我を好きになってくれて、 ありがとう」 「死ぬ時は、お前も道連れだ……!」 *:..。oƒ *:..。oƒ *:..。oƒ *:..。oƒ *:..。oƒ ツンデレ天狗少女 千夜(ちよ) 優しい天才剣士 沖田総司 馬鹿まっすぐな、犬系男子 永倉新八 俺様系、ドS男子 土方歳三 ロールキャベツ男子 斎藤一 *:..。oƒ *:..。oƒ *:..。oƒ *:..。oƒ *:..。oƒ
私を救ってくれたのは君でした。

総文字数/34,420

恋愛(キケン・ダーク)82ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「俺、いつ死ぬかわからないんだ」 学校一のグレヤンキーは、 病名不明のいつ死んでも おかしくない病気にかかっていました。 「俺な、夢があるんだ。 大事な人と、山の上から花火がみたいんだ」 彼は、意外と繊細で…… 「お前はいいよな、 まだ生きれるんだから」 生きたがっていた… 私は自殺志願者だっていうのに。 だったら、私が変わりに死んであげたいよ。 「生きたくても、生きれないやつもいるんだ!俺みたいに…!!」 「だったら……!私は死にたい…!死になくても、死ねない人だっているの!」 でも、それでも彼は優しくて 「だったら、俺が死ぬまでにその死にたい理由なくしてやる」 私は彼の優しさに頼っていた。 たまに、いや日々ぶつかる正反対な2人。 だけど、そのたんびに2人は和解していき、 友情が芽生えていく。 どんどん変わっていく2人。 2人の出会いによって、すべてが動き、変わり始める。 「生きて……!廉!!」 「人は、いつか死ななきゃ いけない時がくる。 俺は、それが早まっただけだ」 いつしか、友情は恋心へと……。 2人の人生を描くヒューマンラブストーリー。

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop