イジワルな彼は私を溺愛しています
デート

保健室

「いつまで勉強する気?」

今は真夜中12時。

「寝落ちするまでです。和海は寝たらどうですか」

問題集から顔をあげずに言った。

「そうする。いつでもベッドに入ってきていいよ」

「入りません」

結局私が寝たのは2時だった。



眠たい目を擦って学校に行く。

何故か和海も一緒に。

「そんなに眠いならサボればいいのに」

「出来ません……」

あくびが出る。

「なんでそんなにもなって学校に行くんだか」

和海はウトウトしている私を見て呆れたように言った。

「一時間目は一緒に寝ようか」

「嫌です。出席数は大切なんで」

「真面目かよ」

「そうですけど?」

「はいはい。俺が有紀の教室行くわ」

「やめて下さい」

「嫌だ」

徒歩20分の道のりが終わった。
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