オオカミな大上くん
「うん」



そらは薄暗くなってきていた。



そのせいで大上くんがどんな表情をしているのかは読み取れない。



なぜか、あたしは自然と耳を塞いでいた。



「なんで耳塞いでんだよ」



「聴きたくないから」
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