花鳥風月~華麗な舞に酔わされて~
そして、私は仙里の命令により、帰宅を許可された!

いぇーい!

「漣、あのさぁ、」

だるそうに、交差点の信号待ちをする漣に話しかける。

「お前、好きなヤツいんの?
私はいないけど、アンタにいたら私が気ぃ使わなきゃいけないし」

漣は黙って天を仰ぎ出した。

「あのねぇ?きいてんの!?この俺様ゲス男子!」

「俺は、普通にお前が好きだけど?なんかあんの?」

はっ!?今日漣おかしくない!?

素直すぎじゃない!?毒薬飲んだの?

「毒薬なんて飲んでねーよ。」

「心のなか読まれた!?」

「好きなやつの考えてることくらいわかる。」

漣は、恥ずかしいことを平気で言ってくる。

ホントどうしたの、今日。
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