じじぃのぼやき
第2章「じじぃはじじぃ」
「じじぃは思う。
 
 生きる力を、
 自分の中で、
 小さく 小さく
 感じて
 いるんじゃったら
 なおさらじゃ。

 その場所で
 終わりとうないのは、
 
 他の誰でもない。

 あんたさまじゃ。」


「そうじゃのぅ。

 情はええが、
 甘さはいかん。

 目が曇ってしまう。

 このふたつは、
 よう似てて
 区別がむずかしい。

 じゃが、
 よう考えたがええ。

 人の為になるもんと、
 ならんもん。」


「責任とは、なんぞや?
 じじぃは即答できん。

 できんが、しかし、
 
 責任の取れるものを
 立派だと思い、
 
 押し付けたり、
 なすり合いを
 するもんを
 みっともなく思う。

 みっともないのは
 嫌じゃ。」


「無視して、
 見えんふりするのは 
 誰にだってできる
 ことじゃ。

 簡単じゃ。

 認めて理解することは
 なかなか
 誰にでもできる
 ことじゃないのぅ。」
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