[第四弾]雨音
Rain1.

足音はどこかで



「送ってかなくて大丈夫か?」

「ん。大丈夫ー! じゃーな!」


雨の降る日だった。
高校生くらいの男子が、スクールバックで髪を覆い 走っていた

同い年…かな?
私、由美。16歳…

『あの…』

「…え?」


『傘、どうぞ』

これが…あの人との出逢い。


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