感謝9万4千PV越え-feelings of guilt 保健室で 【黒・短編】
「AIDSウイルスさ」達也先生は、うっとりしながら口開いた。亡くなった理科教師彼女のと小さく呟くと驚いた私の両腕をもって言った。「代わりに悩みを聞いてやる」と笑った。私は達也先生を嫌ってる訳ではないので、怖れもせず悩みを話すことにした。

「妊娠?」想像と説明する前に、ふうんといなされた。「生意気」と言う達也先生は「どれがいい?」と何かを指差したが、茫然とする私に、おろしたいのだろうとつぶやき「これにするかっ」と意地悪な笑みを見せた。その片手にはペットボトルのジュースよりかなり小さなコケシが握られていた。
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