ヴァンパイアの花嫁
「シェリル……」


レオンは必死に布を掴むシェリルに向き直る。


まだ身体は辛かろうに。


「あたしが悪いんです……」


もう生きていたくないと思ったから。


あたしのことでアメリアさんが罰を受けることなんてない。


「……わかった。それ以上、話さなくていい」


レオンのその言葉を聞くと、シェリルは瞼を閉じすーっと眠りに落ちた。



< 106 / 487 >

この作品をシェア

pagetop