ヴァンパイアの花嫁
レオンはベッドに近づくと、少女の身体を起こし、背にたくさんのクッションをあててやった。このように世話を焼く主に、アメリアは驚くばかりだ。


「アメリア、下がれ」


「はい……」


アメリアは内心戸惑いながらも、表情には出さずに部屋から出た。


ご主人様は退屈だったのだろうか。珍しく人間の娘に関心をみせるご主人様に驚くばかりだ。


いや……100年前に、そういうこともあったか……。




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