ヴァンパイアの花嫁
シェリルの興味をケーキに向けることが出来てアメリアはホッとした。


シェリルは喜んでシフォンケーキの生地をボウルの中で混ぜ合わせている。


ボウルにすべてを混ぜ合わせて後は焼くだけだった。


シェリルはおそるおそるオーブンに近づき、ケーキの生地の入った型を入れた。


この屋敷のキッチンは広く、車イスでも自由に動ける。


外へ出入り出来る大きなガラス窓があり、シフォンケーキを作りながらも、時折シェリルは降り積もっていく外を見ていた。


「レオン様はもうすぐお戻りになる?」


「用事が済めばすぐ戻るさ」


アメリアに聞いたのだが、先ほどから台の上に座っていたダーモッドが答えた。


「シフォンケーキの焼ける頃に帰ってくるといいな……」


レオンはこの地域の領主様なのだから、お仕事がたくさんある。


「もうすぐお戻りになられます」


アメリアが窓の外をもう一度見たシェリルに言った。




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