ヴァンパイアの花嫁
「ティナは歩けない」


女主人はまるで自分の考えを読み取ったような領主の言葉に驚いたが、表情は崩さずにふたりが中へ入れるように身を動かした。


「ダレッシオ様、お嬢様どうぞ店の中へ」


******


たくさんのドレスがティナの目の前に出された。


「好きなのを選ぶといい」


色とりどり、生地も様々なドレスを前に目を真ん丸くしているティナにレオンが言う。


そのティナの顔を見ているだけでレオンは楽しい。


口元を緩ませたレオンはティナがドレスの説明を受けているティナを見ていた。



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