ヴァンパイアの花嫁
「ティナ、屋敷に戻ろう。身体が痛むだろう」


店の主人は不祥事があったことを平謝りに謝った。


レオンは痛む腕に触れないようにティナをそっと抱き上げると、馬車へ向かった。


その場所に置き去りにされたカサンドラは口元に笑みを浮かべた。


これは序の口よ?レオン様。


カサンドラは優雅な動作で立ち上がるとその場を去った。



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