ヴァンパイアの花嫁
アメリアが車イスを押し、ダーモッドは横を歩いていた。


季節が変わり始め、少しずつ気温が上がり、雪は降らなくなった。


「ご主人様にまた街へ連れて行ってもらうようにお願いしたら良いですね」


ドレスを買いに行った時以来、ティナとレオンは外出していない。


「でもレオンは忙しいから」


ティナがかぶりを振る。


「ご主人様にも休息は必要です」


ティナはあいまいに笑った。



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