ヴァンパイアの花嫁
とうとうティナはその場に倒れてしまった。


足を見ると地面から出て来た手につかまれた跡がどろっと腐っていく。


「きゃ――――っ!!!!!」


自分の声に目が覚めた。


「うぅっ……はぁ……」


息切れがして胸が痛む。


手を胸に当ててかきむしる。


「レオン!レオン!助けてっ!」


隣で眠ったはずのレオンはいなかった。


「レオンっ……」


胸がズキズキと痛み呼吸が出来ない。



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