Hey girls!調子はいかが?

次の日。
あぁ、とうとう来てしまった、この日が。

覚悟はやっぱりできていない上に、怠い…。
それに、気の所為かもしれないけどなんだか息苦しい気がする…。
一体何なんだろう、これ。

いずれにせよ、本当に嫌な予感しかしない…。
そしてやっぱり晴も、今日はあんまり調子よくないみたい。

朝から顔をつきあわせてそうそう、二人同時に


「やばいね。」


まじでこの言葉しか出て来なかったよ…。



「どうする?」
 
「どうにもなんないよ…。」

「それはそうか…。」 

「もう覚悟を決めよう。」

「それ、諦めるってことでしょ、要するに。」

「…バレたか。」

「当たり前〜。何年幼馴染やってると思ってるのー?」

「参りました。」

「とりあえず諦めよう…。」 

「しょうがない、さすがにどうにもなんないしね。」 


晴と話していると、ショート開始のチャイムが鳴った。


「晴、また後で。」

「うん。」


とりあえず席に着いた。
あー、もうどうしよう…。嫌だしだるいし…。


1人でどうにもならない迷宮思考に囚われている間にガラガラと音を立てて扉が開き、田川先生が入ってきた。


「おはようございます。朝のショートを始めます。今からは検診の説明をしますね。まずプリントを配ります。」


手元に渡ったプリントを読む。ジャージに着替えて身体測定から順番に回っていくらしい。地獄の検査は最後にあるみたい…。
はたして良かったのか悪かったのか…。今の私にはなんとも言えない。


「ではチャイムがなったら各自、更衣室に着替えに行って、身体測定、聴力検査、耳鼻科検診を受けた後に教室まで戻ってきてください。教室で視力検査をしたあとはクラス単位で動きます。」


チャイムがなると同時に田川先生がみんなに声をかけた。


「はい、移動してください。」


とりあえず晴と合流かな…。


「とりあえず着替えに行こうか。その後はもう成り行きにまかせるしかない…。あははは…。」


晴、かわいた声で笑ってる。表情は全く笑ってないけど。


というわけで行動開始でございます。

一体全体どうなることやら…。
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