ずっと……






「高橋、早く座れ」


「青山先生、ちょっと待ってください。

彼女は今、混乱をしていて聞こえていません。


俺に任せてもらえませんか?」



松尾……何を、言っているの?



「君は、高橋と知り合いなのか?」


「まぁ……詳しくは、後ほどお話ししますので」



「わかった、早く座らせてくれ」



青山先生と松尾は何かを話した後、ゆっくりと松尾が私のところへ向かってくる。


夢のようだ。



私の前で立ち止まると、耳元で


「あとで話しをしよう。

今は、席に座ってくれ高橋」


と、ささやいた。

誰にも聞こえていないであろう。



私は、さっきまで未来や青山先生の話しなど聞こえていなかった。


なのに松尾の話してることだけ聞こえた。



だから、松尾があとで話しをしようと言ってくれたからうなずいて席につく。


そしてまた、松尾は耳元で


「今日夕方18時にあそこで待っている」


と、告げて前へ戻っていった。





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