シェヘラザード、静かにお休み

奇しくも、その言葉は現実となってしまったのか。

「王族側ってことは」

アメリアは少し明るい声を出す。しかし、ルイスは暗い声のまま。

「王女様の味方ということにはなりますが」

「オリバーの敵になるのは、こちらとしてはまずいのでは」

イーサンが続きを言った。その通りだ。溝を深めては、結局この国が分裂する未来しか見えない。

「その通りです。非常にまずいことになってます」

「……そして、私たちはその非常にまずい渦中に飛び込んで行くんですね?」

アメリアの声は明るいままだった。イーサンがそちらを見ると、どこかで見たような、蜂蜜色の瞳をきゅっと細めて微笑んでいる。

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