シェヘラザード、静かにお休み
痛いところを突かれた。う、とルイスは心の中で声を上げる。
「まあ、そんなことはどうでも良いわね。ルイスって今日の夜は何してるの?」
「その質問の意図は」
「今日の夜、城に窃盗団が入るの。西の門の近くに抜けられる場所があって、そこから入ってくるみたい」
シーラは言った。ルイスはぽかんと口を開ける。
何が、何だって?
「さっきの話の続きか?」
「現実の話」
「信じるに足る根拠がない」
バッサリとルイスは斬った。この前シーラが言っていた国民の暴動も起こっていない。