シェヘラザード、静かにお休み
倒れていた門番が呻き声を上げて起き上がる。もうその頃にはルイスとジャックが制圧を完了していた。
その夜、窓の外が騒がしかった。シーラはベッドに横になりながら数メートル先の音を聞き掬っている。
窃盗団は城に入ったところで捕まったらしい。多くの足音に、多くの声。
今日は風があるのでよく聞こえる。
「良くできました」
小さく呟いた。
ルイスとジャックは状況確認と労いに追われ、解放されたのは昼頃だった。
通常業務に戻ったのは午後からで、シーラの前にルイスが現れて、形容しがたい顔をしていた。