君の隣で眠りたいーー
ほら、見ろよ雷。


好きな人の側に居て、何もしないなんて有るわけないんだよ。


俺は、とりあえず二人を探した。


校舎から離れの、花壇の前に二人はいた。


話してる?



話してるだけ?



あり得ねーだろ。


俺は、俺ならーーー



俺なら、好きな人と一緒に居てキスぐらいはする。



「青ーー。


何してんの?」




俺は迷わず話しかける。


何故だか気が焦る。


「廉。何って、美心が授業出たくないって。


だから、まあ話してた」



は???



「話だけ?」



俺の言葉に、青は目を丸くする。


「そうだけど、何ーーー?」



本当あり得ないわ。



「青、ちょっと話あるんだわ。


ちょっと来てよ」



俺の言葉に少し美心から離れる青。


なんなんだ、って顔してる青。



< 21 / 240 >

この作品をシェア

pagetop