人色-hitoiro-

京夜「昨日、涼介と喧嘩してさ
なんとなく気まずい感じになって
でも、朝早くに涼介から電話があって
飯でもいこうって言われた時
俺、純粋に嬉しかったんだ。
涼介も同じ気持ちなんだなってさ。」

伊織「私も‥同じだよ!
涼ちゃんは社会人になって
京夜は‥木崎さんと一緒にいて
このまま離れ離れになるのは寂しい。
だから、行く!行きたいっ!」

京夜「うん。‥よかった。
じゃあ17時に正門のベンチで
待ち合わせな!遅れるなよ。」

伊織「京夜の方こそ約束。
忘れちゃダメだからね!」

自信をなくしてる場合じゃない。
てゆーか、そもそも
自信なんてないんだから
落ち込む前に行動しなきゃ!

京夜「当たり前だろ。
忘れる訳ねぇっつーの。」

去っていく京夜の後ろ姿が好き。
優しく頭を撫でるその手が好き。
その気持ちに嘘はないんだから。
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