人色-hitoiro-

顔を歪めた阿久津くんが
歩き出した私の腕を掴む。

奏「‥‥どこへ行ってしまったの?
この間までの伊織ちゃんは。」

何も答えられなかった。

あの日、京夜の気持ちを
聞いてしまってから
私はものすごく臆病になった。

だって、京夜は本当に
木崎さんの事が好きだから。

京夜は本当に木崎さんを
大切にしようとしてるから。
< 214 / 746 >

この作品をシェア

pagetop