人色-hitoiro-


ーヴォォン

大きな音と共にこちらに
走ってくる一台のバイク。

ああ、これは‥‥伊織に
見せる訳にはいかないな。

茜「伊織。九条くん
大学の中にいたよ!!」

だから、私は嘘をついた。
伊織が傷付くよりは
ずっとマシだから。

伊織「え?本当?」

茜「本当本当!早くっ!」
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