人色-hitoiro-

京夜「明日からはまた一緒に
登校できるから。」

伊織の頭を優しく撫で
木崎さんの手を握ると
校舎に向かって歩いて行った。

茜「‥‥‥伊織‥だ‥大丈夫‥?」

伊織は持っていたカバンを
地面に叩きつけると
怒りを露わにする。

伊織「あの地味メガネ!
ぶっ殺してやる!!!」

奏「だから言ったのに。
俺と付き合えば彼を
君のものにしてあげるって。」

いつの間にか背後にいた
阿久津くんがため息まじりに
そう呟いた。

伊織「出た!腹黒イケメン!」

奏「腹黒イケメンって
面白いなあ、伊織ちゃんは。」

いつの間に仲良くなったのか
阿久津くんと伊織はそのまま
言い争いを始めた。
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