人色-hitoiro-

楓「珍しい。どうしたの?」

奏「‥‥うん‥。」

楓の誘いを断った理由は
自分自身にも分からない。

だけど、何かが胸の奥にひっかかり
ひどく劣等感を感じた。
まだ、今はその答えを
見つけられてはいないけど‥‥
伊織ちゃんと一緒にいれば
見つかる気がした。

奏「楓、ごめん。
また連絡するから!」

俺はどこに行ったかも分からない
伊織ちゃんを必死になって探していた。
そんな行動を取る自分にひどく戸惑った。
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