人色-hitoiro-

~伊織side~


阿久津くんは
ほんの少しだけ微笑んでいた。

奏「気が済んだらあそこの
自販機の横に来て。待ってるから。」

伊織「家に帰ったら
いいんじゃないかな?」

奏「俺の探し物なんだから。
待ってるのが常識でしょ。」

伊織「でも、自分では探さないんだね。」

奏「ああ、俺に探す義理はないからね。」
< 97 / 746 >

この作品をシェア

pagetop