イジメ返し3
結局、砂羽が食べ始めたのはパンケーキが運ばれてから15分ほど経ってからだった。

「砂羽ちゃん、SNSやってるんだね。そこに写真載せるの~?」

何気なく尋ねると、砂羽は目を輝かせて饒舌に話し始めた。

「まぁね。今、フォロワーが5000人ぐらいいるの。まぁまだまだこれから増えてく段階ではあるんだけど、周りの友達に比べたら多い方かも。カンナはやってないの?」

「うん。やってないよぉ~!やり方もわからないし」

「やればいいのに。アンタ、人生損してるわ~」

自分に興味のない話のときはテンションも低くスマホばっかりいじっているくせに、いざ自分の大好きなSNSの話になると話は止まらない。

「これ、あたしのアカウント」

砂羽のスマホ画面はたくさんの写真で溢れていた。
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