イジメ返し3
これでハッキリした。

美波は幼稚園時代のことをしっかり覚えている。

自分が何をしたのか、自分のママが何をしたのかもきっとちゃんと覚えてる。

それでいてあえて、カンナのママの自殺の話を出したんだ。

カンナの感情を逆なですると分かっているのに、ケンカを売ってきたということ。

はやっぱりあの頃と全然変わってないね。

心底意地悪でカンナが今まで出会った人の中で断トツ。最低最悪の人間。

人という仮面をかぶった悪魔。

カンナが一番憎い相手。一生分の痛みを味わわせてやりたい。

「カンナちゃん……色々辛かったんだね」

「うちらに何かできることあったらいつでもいってね?」

周りのクラスメイト達が口々にカンナを励ます。

「みんな優しい~!ありがとねぇ~!」

でも、美波ちゃんがあの頃の美波ちゃんのままで本当によかった。

12年ぶりに会って更生していたら拍子抜けしちゃうしどうしようかと少し心配していたけど、それも杞憂に終わった。

やっぱりあの女は変わってなどいなかった。
< 7 / 275 >

この作品をシェア

pagetop