イジワルな彼は私を溺愛しています ②
誕生日
*side 和海

俺は有紀の誕生日プレゼントを考えながらソファーの上で有紀を抱きしめていた。

今日は久しぶりに有紀とのんびりできる。

「出かけない?」

有紀が俺の方を見て言った。

「行きたい所でもあるのか?」

「本屋。経営学の本とかほしいし」

そう言えば、有紀は会社を作ることになってたっけ?

「いいぞ。ついでにデートでもするか」

「うん、分かった」

有紀は俺から離れて、出かける準備をしに寝室に行った。

有紀は俺と一緒に外に出る時だけ、お洒落をする。

だから、いつもの倍寄ってくる男共から有紀を守るために俺は必死だ。

俺も立ち上がって出かける準備をした。

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