イジワルな彼は私を溺愛しています ②
「モニュメント制作費用は多くて8万。喫茶店をやる費用は材料費込で4万に抑える。つまり、12万以上の売り上げを出さないといけない。制限時間およそ3時間。難しいと思いますが、この面子なら実現可能です」
皆、いきなり饒舌になった私に驚いている。
「元金はオーナーである私が出します。材料は極力安いものを。パフェとかはお客さんの周りが遅くなるので、なるべくお腹にたまらないアイスクリームや、ジュースを中心に販売。値段は少し高めに。およそ、通常の相場よりも100円増しに設定。和海のサイン入りカードを渡したらリピーターも望めます。また、そのカード単体でも販売。1枚100円です」
私はしーんとしている皆を放ってまだ話す。
「なので、和海はレジの隣にいてもらいます。あと、皆さんがいいなら生徒会室役員の写真集でも作って3000円くらいで売ればいいです。出来れば、翔先輩も巻き込んで。きっと飛ぶように売れていくと思います。ですが、これは皆さんが写真撮影がいいならの話です」
私はそこで一息ついた。
「……しかし、問題が2点ほどあります。まずは人手不足。どう頑張っても接客四人は少なすぎです。皆さんで行う必要があります。そうすると裏方がいません。つまり、誰かボランティアが必要です。それと後夜祭前に喫茶店の準備をする必要がありますが、あいにく文化祭中に時間がない生徒会にとって、それは難しいです」
私はさっと周りを見渡した。
「「「「「……………………………………」」」」」
皆、何も言わない。
どうしたものかと思って私は後ろにいる和海を見上げた。
「私なんか可笑しなこと言った?」
「………」
和海も黙ったままだ。
沈黙が続く。