極甘同棲~エリート同期の独占欲を煽ってしまいました


迷いがなかったといったら、嘘になる。

あの夜———

「彬良くん、あのっ、わたしとお付き合いしてください」
思い切って出した声は、見事に裏返っていて。

彼がクスッと笑って、「喜んで」と言葉が返ってきた。


思いもよらない流れで、彬良くんと付き合うことになってしまったわけだけど、わたしはまたまた彼にお願いをした。

「幼なじみなことは言ってもいいけど、やっぱり付き合ってるとかはナイショにして」と。
オープンな気質の会社だけど、やっぱり社内恋愛は人の噂になりやすい。相手が会社の “王子” となれば、なおさらだろう。

いいよ、と彬良くんは鷹揚にうなずいた。
「これ以上、周りに注目されるのもめんどくさい」っていう台詞はさすが彬良くんという感じ。


記事をざっと流し読みする。

『こんな仕事をしていながら、僕自身はあまりトレンドに興味はないんです(笑)。
服の好みは、色もデザインもベーシックですね。トレンド要素は、そこにスパイスのように加える感じです。
おしゃれな人は、それこそ社内にいくらでもいますから。今のトレンドは周りを見ていれば自然と分かるので。
今日着ているネイビーのシャツは、うちの会社の去年のモデルで素材はリネンです。細番手の糸を使っているから光沢があって、かつ後染めなので発色がよくて気に入っています。
今のトレンドだとパンツはクラシック回帰の傾向が続いていて、タック入りが増えてますけど、僕は細身のシルエットが好きですね。

———連載タイトルに引っかけて、いま気になるスタイルは?

【アズーロ・エ・マローネ】。イタリア語で、青と茶という意味で、イタリアの男性が好む色の組み合わせです。
僕はどちらかというとコントラストのはっきりした組み合わせが好きで、たとえばネイビーだと黒を合わせがちなんですが。
これからはネイビーと茶系の組み合わせもコーディネートに取り入れたいです。』
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