藤堂さん家の複雑な家庭の事情
予定外の出来事①
トワさんが車で駅まで送ってくれたお陰で、予定してた電車に乗り遅れる事はなかったけど、元々の予定が間違ってたらしくて、集合場所の最寄りの駅に着いた時に、既に待ち合わせの時間だった。
駅からプールまでは結構距離があったから、着いた時には10分の遅刻。
約束をしてる友達三人は特に怒ってる様子もなく、プールの入り口で待っててくれた。
けど、あたしを待っててくれたのは、三人だけじゃなかった。
走って近付くにつれてよく見えてくる、三人の周りにいる顔ぶれに一体何が起こってるのかと不思議で仕方ない。
確か約束は四人でプールに行こうって事だったのに、入り口にいる友達たちの周りにはクラスメイトが10人ほどいる。
女子だけじゃなくて男子も。
ワイワイ賑やかにやってる。
「藍子! 遅い!」
一番先にあたしに気付いた友達の天音が手招きしてる。
天音の呼び掛けに周りにいるクラスメイトもこっちに目を向ける。
やっぱり、どこからどう見てもクラスメイトの面々だった。
「お、遅れて、ごめ、ごめん」
あたしなりに精一杯走ってきたから息が上がった所為で、「いつの間にこんな大人数になったの?」って問いが続けられなかった。
でもあたしの表情から疑問を読み取ったらしい天音が、「偶然会っちゃって」と教えてくれた。
駅からプールまでは結構距離があったから、着いた時には10分の遅刻。
約束をしてる友達三人は特に怒ってる様子もなく、プールの入り口で待っててくれた。
けど、あたしを待っててくれたのは、三人だけじゃなかった。
走って近付くにつれてよく見えてくる、三人の周りにいる顔ぶれに一体何が起こってるのかと不思議で仕方ない。
確か約束は四人でプールに行こうって事だったのに、入り口にいる友達たちの周りにはクラスメイトが10人ほどいる。
女子だけじゃなくて男子も。
ワイワイ賑やかにやってる。
「藍子! 遅い!」
一番先にあたしに気付いた友達の天音が手招きしてる。
天音の呼び掛けに周りにいるクラスメイトもこっちに目を向ける。
やっぱり、どこからどう見てもクラスメイトの面々だった。
「お、遅れて、ごめ、ごめん」
あたしなりに精一杯走ってきたから息が上がった所為で、「いつの間にこんな大人数になったの?」って問いが続けられなかった。
でもあたしの表情から疑問を読み取ったらしい天音が、「偶然会っちゃって」と教えてくれた。