君と奏でる、永遠のメロディー
書店では、彼女はずっと、ファッション系の雑誌を読んでいた。

よほど服装に気を掛けているのだろう。

確かに、ほぼ毎日会っていても、同じ服を着ているということは、僕の記憶の限りは無かった。




僕はというと、CDを見たり、車の雑誌を読んだりして楽しんだ。

今流行りのスポーツカーが特集されていて、彼女を乗せて高速を走らせる自分を想像したが、現実離れしすぎてイメージが湧かなかった。

もっと現実的にと、近場の観光地が紹介されてる雑誌も見た。

冬休みで混んでいるだろうから、行くとしたら新学期が始まってからだなと思った。
< 19 / 81 >

この作品をシェア

pagetop