君と奏でる、永遠のメロディー

4(過去)

カラオケデート(?)から1週間が経ち、わたしは健一くんのことを「健ちゃん」と呼ぶようになっていた。

彼はクラスにも馴染んできたようで、今もクラスメートと談笑している。

わたしはそれを横目に見つつ、学級作品展のポスターの下描きを続ける。

この学校では、5月の下旬に文化祭が行われる。

全国的に見ても珍しいだろう。

その文化祭の最後に、“フリーステージ”、いわゆる有志発表があり、毎年盛り上がるとのこと。

わたしもすごく楽しみにしている。




「なぁ、千歳」

いつの間にか隣の席に戻っていた健ちゃんが、景色をボーッと眺めていたわたしに声を掛けてきた。
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