白と黒と時々ピンク。
就職
『アッ、気持ちいい。上手だよ。』

そう言うと女性は僕の頭をガッチリと押え込み、自らの股へと押し当てた。

ほぼ泥酔状態の僕は頭がボーッとしたまま、成り行きに任せるように舌を動かした。

舌の動きに合わせるように『気持ちいい!もっと!』と頭上から指令が飛ぶ。

僕は半分、吐き気を催しながらもマナーを守った。
口には女性独特の匂いと味が広がった。

中学の頃、父親の部屋にあった子供が読んではいけない本に、(女性のあそこの味はオヤツの珍味に似ている)と書かれていたのを思い出した。

『そんな味なら平気だよな』と当時、友達とバカ笑いをしたが、今なら言える。

僕は好きじゃない。

そんな好きじゃない時間が女性の喘ぎ声と共にやっと終わりを迎える。
時計に目を向けると時刻は0:30を回っていた。

この女性に逆ナンパをされて居酒屋を出たのが12時前だった。

車で近くの河川敷に来て、事はすぐに始まった。

そこから逆算すると、僕は30分近く奉仕をしていることになる。

狭い車内での無理な姿勢、動かし続けた舌の疲れから、僕のテンションは下がりっぱなしだった。

気持ちよさそうに恍惚の表情を浮かべる女性が僕の股間へと手を伸ばした。

多少年上だとは思っていたが、肌の感触、体臭、恥じらいの無さから一回りではきかないかもと焦ったが、ここまでしといて帰る術を僕は持ち合わせていなかった。

『酔ってるね?』

女性はズボンの上から僕を撫でるように言った。
この私を相手に興奮しないなんて酔ってるとしか言いようがないという感じだった。

僕は『ごめんね。』と、こめかみを押さえる仕草で答えた。
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