溺愛幼なじみの両片想い



その後、しぃくんは晃先輩やほかの先輩の輪の中に連れ込まれてた。

楽しそうに笑ってるしぃくん。

その姿を見ただけで胸がキュンってする。



「──── ばな〜 立花〜」



先生に呼ばれてるのに気付き、はっとすると「ここ答えてみろ」と言われた。

私は今の今までずっとしぃくんを見てたわけで.....

今どこをやってるかすら分からないよ!



〝 π²-13 〟



横からすっと紙切れを渡された。



「π²-13.....?」


「正解、じゃあ次の問題は ───」



真田くんの方を見て、口パクで「ありがとう」と言うとニカッと笑ってグーサインをしてくれた。



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