その花が永遠に咲き続けますように
バンドの練習は八月に入ってから行うことになった。

藤先生は喜んで顧問を引き受けてくれ、なんと自ら同好会申請もしてくれた。期末テスト前の忙しい時期なのにも関わらず生徒会はそれをすぐに承諾してくれ、軽音楽同好会は無事に認可された。


……その際、藤先生には永君のことを話した。
駄目って言われるんじゃないかなと心配だったけれど、白山さんが


『認めてくれないなら私達全員同好会から抜けます』


と圧力全開で告げたところ、高校名義の大会などには出場しない条件で、案外あっさり認めてくれた。



学校で練習出来ることになったのは有難いけれど、練習が八月からになったということは、明後日の土曜日は暇な訳で……ということは永君と二人きりでデート(?)する訳で……。



誰かに相談したいけど、気恥ずかしい内容だし、誰にも言えない。



まあいいか。デートなんてのはただの冗談なんだし。きっと、新しいピック買いに行くのに付き合ってとかそんな感じだろう。



窓の外に目を向けると、絵の具を一面に塗ったみたいな綺麗な青空が広がっていた。
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