湖都子のポエム9

ときめく……瞬間……


初めて恋をした
今まで恋をしたことがなかったのは
キミに出会ってなかったからなんだ
今はそう思える
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中学生の頃……
恋に夢見ていた。でも、恋がわからなかった中2の時、初めて女の子に告白された。何も言えなくて……そしたら、「私のこと嫌いなの?」「嫌いじゃないけど……」「じゃ、付き合おう」そんな感じで付き合い始めた。

付き合うのって……大変……
毎日ラインして……疲れる。風呂に入ってて、返信が遅れると、返信するまで、スタンプが連打されてた。
「ごめん、風呂に入ってた」
「何無視してんのよ。お風呂に持って行きなさいよ。」
「俺の耐水性じゃないから……」
「だったら、ビニール袋とかに入れて持って行きなさいよ」
そこまでしなきゃいけないの?
毎日、おはようとおやすみのラインも強要されて……
このまま、ずっとこんな感じ……?

毎日が苦痛だった。1ヶ月記念って……何?プレゼントをねだられ……
「ごめん。やっぱり付き合えない……」
「別れたいって……今さら逃げられると思って……んの?」
「好きな子ができたんだ」
「誰よ……」
クラスのマドンナって言われてる美月だと伝えた
「美月って、彼いるでしょー」
「彼がいるのは知ってる。けど、好きなんだ。」
男がいるのを知ってるから、美月と答えたんだよ……それに、顔だけじゃなく性格もいいし、頭もいいらしいし……

俺はもう恋人なんていらない。

高校生になった今も……その想いは変わらない

高2の夏休み、無理やり連れていかれた合コンで、あの時の彼女に再会した。そして、彼女が美月と同じ高校に通ってることを聞いた。そして、美月が彼と別れたことを教えてくれた。いやいや、美月のことは、最初から好きじゃないし……

それなのに、この女は……美月を呼んだんだ。

「中学生の時の同級生の充くん。美月ちゃん覚えてないかなー?」
「ごめんなさい。あまり覚えてなくて……」
美月が、友達を2人連れてきた。美月も美人だけど、もう1人も美人だなー。あと1人はかわいいほうだけど、普通……

色んな男が2人に話しかけてる。なんでこの子は、あの2人といるんだろう……まるで引き立て役……話しかけてみた。
「これ、おいしいよ。食べてみたら?」
「おいしい。ありがとう」と、笑顔を見せてくれた。
ドキッ……

「充の家、親が社長で金持ちだよ」って、言ってるのが聞こえてきた。俺、そう思われてたんだ。
「ふーん、そうなんだ。」
「付き合ったら、なんか買ってもらえるよ」
1ヶ月記念にプレゼントを要求してきたのは、そういうことか……
「彼の親のお金でプレゼント買ってもらうの?」
「そうそう……」
「そんなプレゼントより、心がこもったもののほうが」
「なにかわいこぶったこと言ってんの……」
「そんなつもりじゃ……」

今まで見てきたどの女とも違う……この子は、どんな子なんだろう……今まで感じたことのないドキドキ……この気持ちは……

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