虚構のシナリオ
「いいんだ、裕子。
君はありのままでいてくれたらいいんだ。


君のしたことを
刑事さんから聞いたよ。



最初は驚いて悲しんだ」



松井は裕子を見据え
なおも言葉を訴え続ける。



「最初は許せないと思ったさ。



これだけの愛を注いだのに
なぜ?


という思いが
頭の中をぐるぐる回っていた。



でも、僕は思った。



裕子、こんな言葉を知っているか?



無償の愛って言葉だよ。



相手には何も求めず



ただ自分の身も心も
すべて相手に捧げる。



僕はね



それをやろうと思うんだ」
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