しふぉん・けーき
「はい、私共ですが」

と、さっき私を攫った男たちが入ってきた。

「おい、こいつ早見真じゃねぇぞ」

「は・・・?」

と、男の人達全員私を見る。

「!!」

「俺、言ったよな?
早見真を連れて来いって。
今日でアイツをこの銃で脳天ぶっ飛ばすって」

「お、お待ちください!!若様!!」

と、必死に命乞いする男性達。

「えーい、うるさいうるさい!!」

と野村君は迷うことなくその銃を彼らに向ける。

「早見真に使おうと思っていたけど、残念だったなぁ」

野村君の口元がニヤリと弧を描いた。
< 215 / 244 >

この作品をシェア

pagetop