しふぉん・けーき
「保健室に行った方がいいよ、絶対」

と、机を乗り出すようにいう真君。

「でも・・」

「でもじゃない!!
ほら、いこ!
ここで、なっちゃんが倒れちゃったら、僕、困っちゃう!!」

こ、困っちゃうって・・・

しかし、有無を言わさぬまま真君はグイグイと私の腕を引っ張り保健室へ連れて行ってくれた。

ここで、お姫様だっこされなくてよかったと思う。

だって、さっき、あんな大胆なことされた上にお姫様だっこまでされたら、どんな反感をかうかわからないから・・・。
< 59 / 244 >

この作品をシェア

pagetop